韓国、阿鼻叫喚!
リチウムイオン電池
日本の技術をパクる
爆発する
こんにちは、姫子です。 今回お話しする「セパレータ」は、リチウムイオン電池において熱暴走を防ぐ非常に重要な役割を担っています。 このセパレータは、電解液を通過させる一方で、電池反応によって生じる生成物は通さないように設計されています。そのことで、電池の安全性を大きく高めているのです。 そして今回は、その重要な技術を“そっくりそのまま”模倣したとされる、韓国の「ダブルスコープ」という企業についてのお話です。 |
リチウムイオン電池―― それは、私たちが日常的に使用しているスマートフォンや電気自動車、さらには再生可能エネルギーの蓄電システムに至るまで、現代技術を支える“心臓部”といえる存在です。 しかし、このリチウムイオン電池は便利な一方で、衝撃や誤った使用、高温環境などによって「熱暴走」を引き起こすリスクがあります。火災や爆発といった重大事故につながることもあり、近年では日本国内はもちろん、海外でも数多くの事故が報告されています。 2025年6月には、人気ブランドAnker(アンカー)のモバイルバッテリーが、過熱と火災の恐れからおよそ110万台が、リコール対象となりました。 報告された発火事故は19件で、そのうち2件では、ユーザーが火傷を負い、家財への損害も発生しました。 同じ頃、オーストラリア・シドニーでも、住宅街でe-bike(イーバイク)のバッテリーが爆発し、火は瞬く間に広がり、子どもたちのいる通学路の近くを炎が包み込みました。原因は、安い充電器と無人充電による過熱でした。 アメリカ・コネチカット州では、ごみ収集車の圧縮装置でリチウム電池が爆発し、運転手が負傷し、ごみ収集は一時中断されました。 日本でも、2025年4月に、愛知県のごみ処理施設で火災が発生しました。原因は、家庭ごみに混じったリチウム電池でした。 国際線の機内でも、モバイルバッテリーが熱暴走を起こし、座席下から炎が上がった事例も報告されています。 このように事故が多発しています。 そんな中、リチウムイオン電池の安全性と性能を支える、極めて重要な部品が「セパレータ」です。 セパレータは、電池内部で正極と負極を隔てながら、リチウムイオンのみを通過させる、わずか数ミクロンという極薄の膜です。 しかし、このセパレータにたった一つ異常が起これば、発火や爆発といった重大な事故が起きてしまうのです。 この深刻な課題を解決するため、日本の技術者たちは10年以上の歳月と、数百億円にもおよぶ研究開発費を投じて、革新的な技術を開発しました。それが、旭化成が誇るセパレータ技術です。 最大の特徴は、熱に対する圧倒的な安定性にあります。 たとえ電池内部で急激な発熱が起こっても、セパレータは変形せず、縮むこともありません。 旭化成の技術はこの“熱収縮率”をわずか0.9%にまで抑えることに成功したのです。 さらに驚くべきは、気孔率45%という設計です。 極めて微細な孔を均一に配置することで、リチウムイオンの通過を滑らかにし、急速充電や高出力といった次世代のニーズに応える性能を実現しました。 厚さはわずか1.2ミクロンと極薄でありながら、非常に軽量かつ強靭です。航空機用電池など、過酷な環境下での活用も期待されています。 積層構造、耐薬品性、量産精度――そのすべてが、世界最高水準の品質であると評価されています。 そんな“世界に誇る日本の旭化成の技術”を、ある企業が不正に利用しました。 そう、またしても――韓国企業がパクったのです。 |
突如として旭化成が長年かけて築き上げたセパレータ技術を利用した製品が、“韓国企業”の手によって市場に現れたのです。 「少し改良すれば、それは我々のものになる」 「似ている? それがどうかしましたか」 そこには、知的財産への敬意も、技術者への尊重も見られませんでした。 模倣を正当化するための論理や、倫理なき思考は、私たち日本人には到底理解しがたいものです。 そして、「バレなければ勝ち」といった短絡的な発想は、日本のものづくり精神とは相容れません。 これからお話しするのは、単なる企業間の特許争いではありません。 それは、日本の“技術立国”としての誇りを守るための、真剣な戦いだったのです。 |
物語の中心に立つのは、チョン・テオンという人物です。 韓国屈指のエリート技術者であり、大手企業を飛び出して、自らの理想を掲げて独立した男でした。 「日本を超える――真の技術大国を、私の手で築き上げる」 その熱い情熱が、彼を電池部品メーカー「ダブルスコープ」の創業へと突き動かしたのです。 社名には、「視野を2倍に広げる」という意味が込められていました。 技術も、展望も、そして国家の誇りさえも未来へと拡張していく――そんな決意の表れだったのです。 しかし、現実はそう甘くはありませんでした。 中核製品となるリチウムイオン電池用セパレータの開発は、ことごとく失敗に終わりました。 性能、コスト、安全性――そのいずれもが基準を満たすことができず、完成した試作品は何度も廃棄されました。 累計の開発費は150億ウォンを超え、社内には焦燥感と疲弊が広がっていきました。 「このままでは、世界一どころか、会社そのものが消えてしまう……」 いつしか、理想を語っていた頃のテオン氏の笑顔は消え、沈痛な表情だけが残されるようになっていきます。 そして彼は、やがて――“ある決断”をするのです。 |
焦燥と絶望の中で、チョン・テオンの目に飛び込んできたのは、日本の電池素材メーカー・旭化成が発表を予定していた、画期的なセパレータ技術でした。 資料に記された構造、性能、耐久性――そのどれもが、テオンが夢にまで見ていた“理想の完成形”だったのです。 「これだ……これさえ手に入れば、会社は救える。夢を、現実に変えられる……」 テオン氏はそう確信しました。 しかしその技術は、10年以上もの歳月と莫大な研究費をかけて築き上げられた、旭化成のれっきとした知的財産です。 そしてそれを守るための特許も、国内外でしっかりと取得されていました。 ――そして、追い詰められていたチョン・テオンは、技術者として決して踏み越えてはならない一線を越えてしまうのです。 テオン氏は、社内にこう命じました。 「旭化成の技術をコピーしろ。同じものを、我々の手で作るんだ」 社員たちは動揺し、特許侵害のリスクを訴えました。 しかし、テオン氏は冷笑を浮かべながらこう言い放ちました。 「少しでも改良すれば、それは我々のものだ。日本企業が韓国で勝てるはずがない」 「バレなければ、それでいい。――3ヶ月で完成させろ」 こうして、“模倣プロジェクト”は、極秘裏に動き出したのです。 倫理も、法も、そして良心すらも踏みにじりながら、模倣することに全力を注ぎました。 それは、会社の存続をかけた、禁断の開発指令だったのです。 |
――わずか3ヶ月で、模倣に成功しました。 それは、まさに“旭化成の技術”をなぞった、完璧な模倣でした。 ダブルスコープが、極秘裏に進めていたセパレータの開発。 その根幹には、旭化成の特許技術がありました。 そして、ついにその試作品が完成の時を迎えたのです。 数値は、驚くべき水準を示していました。 熱収縮率、気孔率、厚み―― そのすべてが業界トップクラスの性能を記録し、実用化に向けた障壁は次々に取り払われていきました。 「これは、成功だ」 社内には歓喜が広がりました。 しかしその歓喜は、もしかすると――焦りと罪悪感を押し殺した安堵だったのかもしれません。 完成品を手にしたダブルスコープは、すぐさま行動を開始しました。 リチウムイオン電池を使用するさまざまな企業に、その製品を売り込み始めたのです。 そして、国内外の大手企業と次々と契約を結ぶことに成功しました。 ――LG化学、SKイノベーション、東レ、そしてサムスン。 そうした企業にとって、そのセパレータは非常に魅力的な素材だったのです。 彼らが惹かれたのは、決して“技術力”ではありませんでした。 「日本製に匹敵する性能を、より安く、より早く手に入れられる」 ――その“都合の良さ”こそが、採用の決め手だったのです。 やがて、株式市場もこの動きを歓迎しました。 ダブルスコープの株価はうなぎ登りに上昇し、 ついには「韓国素材産業の希望」「脱日本の象徴」とまで称賛されるようになりました。 しかし、その裏側には―― 旭化成が10年かけて開発した技術を、ダブルスコープがわずか3ヶ月で盗み取ったという、 厳然たる事実が存在していたのです。 そしてその代償が、やがて何倍にもなって跳ね返ってくることを、当時の誰も知る由もありませんでした。 |
――旭化成は、すぐに気がつきました。 自社の技術が、韓国企業によって間違いなく盗用され、世界市場に流通しているという事実に。 独自に調査を進めた結果、明らかになったのは、あまりにも酷似した製品の存在でした。 「似ている」というよりも、ほとんど「そのもの」と言える内容だったのです。 厚み、気孔率、熱収縮率――そのすべてが、旭化成の特許技術と完全に一致しておりました。 そしてその製品を供給していたのが、韓国企業――ダブルスコープだったのです。 旭化成はただちに行動を起こしました。 ダブルスコープに対して、正式な警告文書を送付し、知的財産の侵害を直ちに中止するよう通告したのです。 しかし、その警告に対するダブルスコープの返答は、開き直りと嘲笑に満ちたものでした。 「どうせ日本企業が韓国の裁判所で勝てるわけがない」 「改良してある。だから、もう我々のものだ」 「バレなければ、問題ない」 こうした主張は、法も倫理も持たない者による、言い逃れにすぎませんでした。 旭化成は、ソウル中央地方法院において、ダブルスコープおよびその韓国子会社に対し、リチウムイオン電池用セパレータの製造・販売差し止めを求めて提訴しました。 さらに、韓国国内だけにとどまらず、2018年には中国の代理販売業者に対しても、製品の製造・販売差し止めと損害賠償を求める訴訟を提起し、国際的な法的措置にも踏み切りました。 この一手は、迅速かつ確実に――旭化成とダブルスコープとの争いの火蓋を切ることになったのです。 10年かけて築き上げた旭化成の技術を、韓国企業に勝手に使わせるわけにはいかない。 その決意のもと、旭化成は訴えを起こしました。 そして今、旭化成の“逆襲”が始まったのです。 |
舞台は、ついに法廷へと移りました。 日本企業・旭化成と、韓国企業・ダブルスコープ。 両者による技術をめぐる争いは、裁判所という公の場で白黒をつける段階に入ったのです。 証人席に立ったのは、旭化成の技術責任者である山田氏でした。 彼が提示したのは、言い逃れのできない“数字の列”でした。 「セパレータの厚みは1.2ミクロン」 「気孔率は約45%」 「熱収縮率は0.9%」 ――これらすべてが、旭化成の特許技術と完全に一致していたのです。 まるでコピー機で写したかのように、寸分違わぬ内容でした。 しかし、証拠はそれだけにとどまりませんでした。 旭化成の調査チームが独自に入手したのは、ダブルスコープ社内の開発資料でした。 そこには、はっきりとこう記されていたのです。 「旭化成の技術を参考に、同様の構造で試作を進めること」 法廷は一瞬にして静まり返りました。 技術者たちの誇りと長年の努力の結晶を“計画的に”模倣していた事実が、次々と裏付けられていったのです。 そして、決定的な証拠が提示されました。 電子顕微鏡によって解析された、ダブルスコープ製品の内部構造画像です。 その構造は――旭化成のセパレータとまったく同一の設計でした。 「これは偶然ではありません」 「これは、模倣です」 山田氏の言葉が、静かに、しっかりと法廷に響きました。 否定することも、逃れることもできない状況が、そこにはありました。 提示されたのは、科学と証拠によって裏付けられた“真実の判決”でした。 ――10年の歳月をかけて日本が築いた技術を、わずか3ヶ月で模倣したという事実。 その全貌が、いま、法廷の場で明らかにされていたのです。 |
そして、ついに運命の判定が下されました。 舞台は韓国・ソウルの韓国特許審判院でした。 ダブルスコープが“最後の砦”と信じていた――それが、韓国特許審判院でした。 「自国企業が守られるだろう」 多くの人が、そう信じて疑いませんでした。 しかし、その判断は、すべての予想を覆す結果となったのです。 「本特許に記された技術内容は、専門家の視点から明確に理解可能である」 「ゆえに、その技術は、保護されるべき知的財産である」 ――そう述べたのは、他ならぬ韓国側の審判官でした。 旭化成の特許は、明確に有効であると認められたのです。 そして、ダブルスコープが申し立てていた「特許無効請求」は全面的に棄却されました。 「韓国で日本企業が勝てるはずがない」 そう信じ切っていたダブルスコープにとって、それは想定外の厳しい敗北となりました。 なにより、そこは彼らが自ら選んだ“ホームグラウンド”だったのです。 しかし、法は国境を越えて、公平であろうとしました。 2020年12月、韓国特許審判院は、旭化成の特許の有効性を正式に認定することによって、ダブルスコープによる無効審判請求は、明確に棄却されたのでした。 この瞬間、ダブルスコープは、自国・韓国の司法の場において、完全に敗れたのです。 それは、旭化成の執念と、法の矜持(きょうじ)が導いた、確かな勝利でした。 |
――判決は、容赦のないものでした。 韓国特許審判院の決定を受け、ダブルスコープに言い渡されたのは、生産と販売の即時停止命令でした。 さらに、損害賠償の対象にもなりました。 ただし、実際に最終判決で確定した支払い額は公表されておらず、和解条件などの詳細についても、明らかにはされていません。 しかしながら――模倣によって築かれた城は、音を立てて崩れていきました。 市場はすぐさま反応し、その損失はおそらく賠償金をはるかに上回るものであったと考えられます。 ダブルスコープの株価はストップ安となり、かつて上場以来最高値を記録していた企業価値は、一瞬で地に落ちてしまいました。 そして、さらに深刻だったのは、取引先の反応です。 サムスン、LG、SKといった、大手の取引先企業が次々と契約解除を通告しました。 かつて「技術の希望」ともてはやしていたその手のひらは、容赦なく反転したのです。 もはや、製品を供給することも、信用を保つこともできません。 この一連の“模倣行為”は、完全に「取引リスク」と見なされるようになりました。 かつて“素材産業の星”と呼ばれ、華々しい成長神話を誇っていたダブルスコープは、 いまや倒産という言葉すら現実味を帯びる、絶望の淵に立たされているのです。 踏み越えてはならない一線を越えた代償は、あまりにも大きなものとなりました。 |
この訴訟が決着した後、ダブルスコープの業績は、セパレータ事業における需要の低迷によって、非常に厳しい状況に陥っています。 現在、同社は新規事業への参入や、徹底したコスト削減を進めることで、業績の回復を図る方針を打ち出しています。 しかしながら―― 「旭化成のように、正面から戦える企業は、ごくわずかしか存在しません」 「中小の町工場やベンチャー企業、個人の技術者たちは、泣き寝入りを余儀なくされているのが現実です」 そうなのです。これは、まさに“氷山の一角”に過ぎません。 表に出てこない場所で、今日もまた日本の技術が、日本の知的財産が、韓国企業によって狙われているのです。 |
まさに「油断も隙もあったものではない」とは、このことかもしれません。 旭化成の件に限らず、これまでにも多くの日本の技術が、韓国企業によって不正に流出してきた事例が存在しています。 このような状況に対して、さまざまなご意見やご感想をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 よろしければ、ぜひコメント欄にてお聞かせください。 ただし、過度な誹謗中傷や差別的な発言など、他の方が不快に感じる内容はご遠慮くださいますようお願いいたします。 また、このチャンネルでは今後も日本の技術や産業に関する話題を取り上げてまいります。 よろしければ「いいね」やチャンネル登録をしていただけると、大変励みになります。 ご視聴いただき、ありがとうございました。 |